読めない漢字・読めないと恥ずかしい漢字

Japanese / 日本語

日常生活でよく目にする漢字。知っておくべき漢字。でも読めない。
kanji which cannot be read
漢字読不懂
不能发音的汉字

1.『 凡例 』読み:はんれい
パッと見「ぼんれい」と呼んでしまいそうですが、正しくは「はんれい」です。「凡例集(はんれいしゅう)」など。仕事関係で意外と出てくるので覚えておきましょう。

2.『 破綻 』読み:はたん
たまに「はじょう」と読んでいる人に出会います。これは正しい読み方を知っている人の方が多いので、間違えるとちょっと恥ずかしいかも。

3.『 進捗 』読み:しんちょく
「あの案件の進捗はどう?」など仕事でよく使われる言葉。「捗」という漢字に馴染みがないので、新社会人の人など最初は読み迷うかもしれませんね。

4.『 懸念 』読み:けねん
「気にかける、不安に思う」という意味です。「懸案=けんあん」という言葉と混同してしまう人もいるようです。

5.『 遵守 』読み:じゅんしゅ
「そんしゅ」ではありません。「法律や規則を守る」という意味の言葉です。

6.『 逼迫 』読み:ひっぱく
「行き詰まる、余裕がない」という意味で、「財政が逼迫(ひっぱく)している」などよくニュースで耳にしますが、実際の漢字を見ると「?」と読み方に迷うかも。というのも現在「逼」の漢字が常用漢字から外れており、新聞や雑誌等ではあまり使われないようです。

7.『 相殺 』読み:そうさい
新社会人を悩ませる関門的単語ですが一度覚えれば大丈夫!「帳消しにする」という意味の言葉で、主に経済的な場面で使用することが多いです。

8.『 出納 』読み:すいとう
こちらは経理・会計部門での基本用語。読めないと恥ずかしいかも。簡単に説明すると「お金の出し入れ」という意味です。「出納帳」など100円ショップでも売っていますよね。

9.『 約定 』読み:やくじょう
経済用語3つ目、「約定(やくじょう)」です。こちらは株や為替など金融取引で使われる用語で「売買が成立する」という意味です。社会人になると雑談の中に株の話題が出てくることもありますので覚えておくと良いかも。

10.『 返戻 』読み:へんれい
こちらは医療、保険業界でよく使う用語。例えば保険の「解約返戻金」など「返し戻す、返却」という意味で使われます。しかしパッと見ても読めませんよね。

11.『 閲覧 』読み:えつらん
こちらは正しく読める人が多いと思いますが念のため。ちなみに「(書物やインターネットなどを)見て調べる」という言葉で、ただ「見る」とは意味合いが違いますので注意。

12.『 暫時 』読み:ざんじ
「しばらくの間」という意味の熟語。日常生活ではあまり使いませんが、例えば「豪雨被害の暫時的な支援策を講じる」、「両国の戦闘は暫時中断する模様だ」などニュース等で使われます。

13.『 漸次 』読み:ぜんじ
「しだいに、だんだんと」という意味。上記の「暫時」と読み方も意味も混同してしまう人が多いようです。確かに普段あまり使わないので、なかなか正しく覚えられませんよね。「漸次」の使い方としては、「新商品の販売地区は漸次拡げていく予定」など。

14.『 適宜 』読み:てきぎ
こちらは仕事中もよく使う言葉ではないでしょうか。「適当に」をちょっとかしこまった感じで使える、便利な単語ですよね。

15.『 齟齬 』読み:そご
「読めるけど書けない!」という人が多いかもしれません。「齟齬が生じる」というフレーズはよく耳にしますよね。「意見、認識が食い違っていること」という意味で使います。

16.『 奔走 』読み:ほんそう
「資金繰りに奔走する」など。意外と使うので押さえておきましょう。

17.『 辟易 』読み:へきえき
「嫌気がさす、うんざりする」という意味。会話ではあまり使わないかもしれませんが、社会人として知っておきたい言葉です。

18.『 定石 』読み:じょうせき
知っているとなんか格好良い言葉ですよね。「決まった方法、手順」という意味で使います。くれぐれも「ていせき」とは読まないようご注意を。使い方は「やはり定石通りにやってみよう」など。

19.『 言質 』読み:げんち
「げんしつ」と読みたいところですがそれは間違い。「言葉の証拠」という意味と合わせて読み方も覚えておきましょう!よく「相手方に言質を取られるなよ!」=「余計なことを言うなよ、曖昧なことを言うなよ」という意味で、仕事などでも使われます。

20.『 意匠 』読み:いしょう
「工夫、趣向」を意味する言葉です。使い方は「意匠を凝らしたデザイン」など。難しく見えますが知っていると大人な感じを出せる言葉では。

21.『 権化 』読み:ごんげ
「悪の権化」という言い方はよく聞いたことがあるのではないでしょうか。「神、仏が仮の姿で現れる」という仏教用語からきた言葉だそうです。「美の権化」「希望の権化」などのように「抽象的なものが具体化された」という意味で使われます。

22.『 機微 』読み:きび
一瞬、「機嫌」「機敏」などと間違えそうな言葉。「機微(きび)」とは「ごく小さな感情の動き、変化」という意味合いで使われることが多いです。「心の機微に触れる」など小説などでよく見かける言葉です。

23.『 訃報 』読み:ふほう
「歌手の○○さんの訃報が入りました」などニュースでよく聞きますよね。「人が亡くなったことのお知らせ」という言葉です。間違っても「とほう」と読まぬよう。

24.『 逝去 』読み:せいきょ
こちらは「死亡の尊敬語」となりますので、身内の死に使ってはいけません。「祖父が逝去して…」という言い方は間違いですので「死去」「他界」などを用いましょう。

25.『 生憎 』読み:あいにく
「あいにくその商品は在庫切れでして…」など日常でもよく使われる言葉ですが、漢字で書くと「?」と思いますよね。知らないと読めない漢字です。覚えておきましょう。

26.『 所以 』読み:ゆえん
こちらも生憎と同様、知らないと読めない漢字ですよね。「理由、根拠」という意味で使われます。「彼がリーダーたる所以は、その誠実な人柄にある。」など。

27.『 所謂 』読み:いわゆる
パッと見て「しょせん」と読み間違える人も多いようです。「しょせん=所詮」ですので注意!「いわゆる」は日常会話でも頻繁に使う言葉なのに、漢字で書くと難しいですね。

28.『 市井 』読み:しせい
「いちい」でも「しい」でもありません!これでしせいと読みます。意味は「人が多く集まって住むところ、町」です。 昔中国では井戸のある所に人が集まって住んでいたことが成り立ち。

29.『 婉曲 』読み:えんきょく
一見、「わんきょく」と呼んでしまいそうですが、「えんきょく」です。遠まわしに、という意味。「先方の依頼を婉曲に断る」というように、角が立たないような表現をしたいときなどビジネスシーンでよく使われる便利な言葉です。

30.『 遊説 』読み:ゆうぜい
政治家がよく街頭でマイクを持って演説(えんぜつ)していますよね。そのことを「ゆうぜい」と言います。 なぜ「ゆうぜつ」と読まないのでしょうか…漢字って不思議ですね。

31.『 愛猫 』読み:あいびょう
ここ数年の猫ブームもあり、見かけることも多いこの言葉。意外と読み方がわからない人もいるのではないでしょうか。「あいねこ」ではありません!

32.『 釣果 』読み:ちょうか
こちらは釣り用語。文字通り「釣りの成果」という意味です。釣りが趣味の人と話をするときっと出てくる言葉ですよ。

33.『 吹鳴 』読み:すいめい
意味は漢字通り「吹き鳴らす」ですが、「すいめい」とは読めないですよね!使い方は「笛を吹鳴する」など。めったに使わないかも?

34.『 一寸 』読み:ちょっと
「いっすん」ではありません。漢字で書くことはほとんどありませんが、これで「ちょっと」と読むんです。日本語って面白いですよね。

35.『 沢山 』読み:たくさん
「たくさん」にも漢字があることに驚きです。「沢山」は鎌倉時代からある言葉で当て字のようですが、由来を調べてみるのも面白そうですね。

36.『 流石 』読み:さすが
平仮名シリーズ3つ目。こちらの由来は古代中国・晋の書物にある話だそうです。興味のある方はぜひ調べてみて!

37.『 囲炉裏 』読み:いろり
「温泉にでも行こうか」とネットで宿を探す恋人たち。「お、ここは″いろうら″があるぞ!」…なんて読み違えたら百年の恋も冷めるというもの。気を付けましょう。

38.『 境内 』読み:けいだい
神社・寺院の敷地内のこと。「けいない」ではないのでご注意を。

1.甚だ:はなは・だ
2.捗る:はかど・る
3.労わる:いた・わる
4.鑑みる:かんが・みる
5.顧みる:かえり・みる ※過去を振り返る、気にかける
6.省みる:かえり・みる ※反省して振り返る
7.疎い:うと・い
8.概ね:おおむ・ね
9.凡そ:およ・そ
10.殆ど:ほとん・ど
11.僅か:わず・か
12.則ち(即ち):すなわ・ち
13.暫く:しばら・く
14.漸く:ようや・く
15.忽ち:たちま・ち
16.碌に:ろく・に
17.乍ら:なが・ら

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