お寺はブッダを開祖とした仏教。神社は神道に属しています。両社は異なる宗教の施設です。 日本では古くから山や草木など、森羅万象に魂が宿ると信じられており、それらの神々が宿る神聖な場所が神社とされています。一番わかりやすい見た目の違いとしては、仏像やお墓のあるところがお寺で、鳥居のあるのが神社です。
入口について
俗世間から隔絶された神社とお寺にとって、入口とは「境界」のことであります。神社の入口は「鳥居」です。参道の始まりにあります(一部例外有り)。鳥居より先は神様が降臨する神聖なる場所となります。
一方でお寺の入口は「山門」です。そこから先は仏の国です。くぐることで心が清められ、美しい心で仏様を拝むことができます。
守衛役
神社やお寺の拝殿や本堂(入口である鳥居や山門にもある場合も多い)の傍にいるものが「守衛役」と呼ばれる「狛犬」であり「仁王像」であります。守衛役としてペアで外敵に目を光らせています。
狛犬は仏教の伝来とともにもたらされたのでお寺に置かれているケースも多い。また、「阿吽」の表情は仁王像から影響を受けたと考えられています。口を開いた形が「阿形(あぎょう)」、口を結んだものが「吽形(うんぎょう)」で一対であることは同じです。
なお、伊勢神宮や出雲大社など成立が古い神社では狛犬は存在しないこともあります。神社によってはほかの動物が守衛役を担うこともあります。稲荷社の狐や春日社の鹿、天満宮の牛がそうです。
祀っているもの
お寺には仏像が、神社には御神体が祀られています。 大きな違いは、人の目に触れるかどうかです。 多くの場合、お寺に祀られている仏像を見ることはできますが、神社では外から見えないところに御神体を祀っています。
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