文章の書き方「三点リーダーの使い方」

Japanese / 日本語

三点リーダーとは?

「さんてん」で変換:

三点リーダーの具体的な使い方

驚き / 動揺を表現する

 「そんな……あんなに頑張ってたのに」
 (驚きで言葉が詰まっている様子)

間を表現する

 「あの……ちょっとお聞きしたいんですが」
 (相手の反応を見るための間を空けている様子)

 「やれるだけのことはやった……あとは頼んだ……」
 (戦いで息絶える直前の会話。ダメージを負いながら最後の力を振り絞ってメッセージを送っている様子、スムーズに言葉が出ずに間がある様子)

ためらい / 迷い / 自信のなさを表現する

 「君のことが……好きです」
 (恥ずかしがってモジモジした様子)

申し訳なさ / あきらめを表現する

 「僕がやりました……」
 (罪を告白するシーン。含みを持たす感じで)

沈黙を表現する

 「…………」
 (偶数個であれば、2個以上使っても良い。三点リーダーの数の多さは沈黙の長さ)

三点リーダーの後に句読点は必要?

三点リーダーの後に句読点を入れるかどうかは、どちらでも良い。

持っている小説を確認したところ、三点リーダーの後に句読点が使われることは、ほとんどありませんでした。

「う、そ……。あ、わた、わたし、そんなことしないよ?」

三点リーダーは会話文で使うことが多いので、使うとしたら上の例のように「〇〇……。××」のパターンが多いのではないでしょうか。

ちなみに小説では、括弧の最後には句読点を使わないルールなので、「〇〇……。」のパターンはありません。

読点に関して

三点リーダーの後の読点『、』は使われないことが多い。

「君のことが……好きです」
 ↓
「君のことが……好きです」
(読点がない方が自然)

三点リーダーとダッシュの使い分け

三点リーダーとダッシュは、文章や会話の中断 / 間 / ためらいを表現する際に使う。

三点リーダーを使うケース

会話や文章で、言葉を探す / ためらい / 不確かさを表現する際に使う。穏やかで柔らかい雰囲気や迷い・自身のなさを伴うことが多い。

 それについては……
 (言葉を探している / 自信がない様子)

ダッシュを使うケース

文章や会話が急に中断されたり、切り替わったりする際強い感情や驚きを伴う状況で使用されることが多い。

 彼は叫んだ――
 待って!危ない!
 (ダッシュが使われていることで、会話が急に中断され、登場人物の緊迫した様子や驚きが表現)

テンションで判断すると良い

ダッシュを使うケースは、キレが良いのに対し、三点リーダーは少しテンションが下がるような印象があります。

がついて違和感がないかで判断すると良い。

それについては……(
まじか……(
こんなはずでは……(
(どれも違和感がない)

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